悩み解決!ほめ屋の「ほめ本」
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壁は押すと動かない
貫くと動く
この本の表紙をめくると、著者である中谷さん直筆の題字が書かれています。
この題字に、この本の内容は圧縮されていると言っても過言ではありません。
「押す」では、うわっツラをなでるようになってしまい、
「自分が何をしたいのか」という目的を見失うようになってしまいます。
そうなると、学校の先生の言うとおりにしたり、
あるいは親や職場の上司の言うとおりにしてみたり、
ともすると、時には目の前に立ちはだかる壁を押すように、
彼らに反抗することはあるかもしれないけれど、
それも、上の人の許容範囲内で動いているに過ぎません。
このように他人に妥協して、
「緊急だけど重要でないこと」に振り回されているうちに、
「自分が何をしたいのか」という目的を見失うようになってしまうのです。
それに対して、「緊急ではないけど重要なこと」に時間を配分するようになれば、
「壁を貫く」ことができるようになります。
たとえば中谷さんは、
「お金儲けの時間を減らせば、お金は増える」だとか、
「習得が遅いものが、あなたの武器になる」とか、
常識に反するようなおもしろいコメントをしています。
ダンサーになる人は、下手にアルバイトをするよりも、
親のすねをかじり倒してでも、
若いうちはトレーニングをどんどん積むべきでしょうし、
習得に時間がかかる技術や仕事の方が価値が高いものでしょう。
改めてそう考えるとなるほどと思えるのですが、
目先のことにとらわれて、「貫く」ことができないことも、
残念ながら多いのも事実です。
そこで、中谷さんは
「自由に考える触覚を折られないようにしよう」とか、
少し飛躍しますが、「宇宙人だと気づいたら、秘密にしよう」と提案します。
ほとんどの人がなぜ「貫く」ことができないのかと言えば、
他人の評価を気にしているからです。
「貫く」ためには、他人の言動に左右されないように、
「自由に考える触覚」や「宇宙人の感性」を大事に育む必要があるのです。
「自由に考える」ということで、
外見で他人との違いを際立たせようとするのは、
自分は宇宙人だと表明することになり、
得策でないどころか、仲間に入れと強制されるか、触角を折られるかです。
そこで中谷さんは、二つの作戦を提案しています。
ひとつは、触角を折る側からうまく逃げる技を習得することで、
もう一つは、同じ宇宙人とコンタクトを取ることだとしています。
SF映画に出てくるミュータントのようにこっそりと正体を隠し、
後ろめたさをとことん背負いながら、自分の好きなことを続けることです。
そのとき、神々しさと後ろめたい気持ちと、両極端の感情を味わっていることでしょうし、
また、「貫く」人であれば、ここまでの話にピンと来ることでしょう。
あなたは「押す」人ですか?
それとも「貫く」人ですか?
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