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「あなたに起こることはすべて正しい」
そうワンフレーズを述べた後、
「嫌なことばかり続くことがありますよね。
でも、一見運が悪いように見えても、
長い目で見ればそのおかげで幸せになることも少なくありません。」
と、著者の中谷さんは補足説明しています。
ふつう「あなたに起こることはすべて正しい」とは
なかなか思えないものです。
しかし、著者はすぱっと断言しています。
この逆説の提起こそ、この本の通奏低音となっています。
「失敗することは怖い」
と私たちは思いがちです。
しかし、それに対して著者は、
「成功することは素晴らしい。成功しなくても、
成長することは、もっと素晴らしい。」
と断言しています。
「たとえ失敗しても、成長することはできます。
ときには、失敗したときの方が、成長することも少なくありません。」
と、著者が補足説明するとおりだと、私も共感します。
運悪く事業に失敗した社長さんがいて、再起を期して、
一兵卒として中小企業に勤めることになるケースはよくあります。
たいていの元社長さんは、大きな事業を営んでいて強く鍛えられていますから、
明らかに他の社員とはかけはなれた能力を保有しています。
そこでは必ず一目を置かれる存在になりますから、
すぐに昇格して責任ある立場を任され、
再び活躍の場を広げることになるでしょう。
つまり、成長して実力さえ持っていれば、
運悪く失敗したとしても、いつかその能力が発揮される機会が訪れるわけです。
だから、目先の失敗にはこだわらず、
自分の実力を高め、成長することにこだわることが大事だとする
著者の考えに、私は共感します。
それを裏付けるように、著者はこう断言しています。
「1億円を損できる人は、1億円を稼ぐことができる。」
そして、こう補足説明しています。
「損ができる金額と同じ金額だけ、その人は、稼ぐことができるのです。
一人一人が扱える金額が決まっているのです。
たくさん稼ぎたいと思ったら、たくさん損をしてみることです。」
稼ぐための器が大きくならなかったら、
そこにお金が入り込まないということなのだと思います。
もっとも、無闇やたらにサラ金で借金して使い込むという意味ではなく、
わずかな貯金にしがみつくのではなく、手元の生き金を使いながら、
自分の器を大きくさせ、どんどん成長していくということなのでしょう。
だからこそ、どんなに嫌な出来事に遭遇したとしても、
日々それから学び、成長さえできていれば、
この本のタイトルどおり「あなたに起こることはすべて正しい」
ということになるのでしょう。
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