ハッピー☆ウーマンへの道
« vol.17 「普通」からキャリアを積んだ女性(松永真理さん) | ハッピー☆ウーマンへの道 | vol19.「やらされる」のではなく「やる」女性(大橋マキさん) »vol.18 好きなことを「天職」にした女性(寺島しのぶさん)
しぐさ、考え方、感じ方、言葉遣い、生活の習慣……。
意識しなくても、そうした諸々のことは
育った環境、つまり家族から影響を受けている場合が
多いもの。
「お母さんと似てるね」
「お父さんそっくり」
そんなふうに言われると、一生懸命否定していた時代も
あったけれど、今は素直に「そうかもね」と
認めることができます。
親に影響を受けることは避けられない。
でも、それだけじゃなく、「自分」という存在を確認したい。
周囲にも認めてもらいたい。
思春期は誰しもが、そうした葛藤を経験するもの
なのかもしれません。
でも、自分の一生をかける職業を選ぶ段階になったら……。
やはり自分の「原点」ともいうべき
育った環境が選択と決断に大きな影響を及ぼしてくるような
気がします。
今回ご紹介する、女優の寺島しのぶさんも
葛藤を胸に秘めながら、努力を続け、大きく花開いた
女性と言えます。
寺島しのぶさんは
お父さんが歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん、
お母さんが女優の富司純子さんという芸能一家。
演じること、表現することに興味が向くのは
自然な環境にありました。
でも、歌舞伎はオトコの世界。
幼い頃から、家族の口にのぼる歌舞伎の話題に、
憧れの視線を向けながらも、反発も感じるという
矛盾した感情を持て余していたと言います。
中学・高校ではあえて演じることを封印したものの、
大学生となって進路を考えた時、
「女優」という選択肢が寺島さんの中で大きくなってきました。
なのに、その想いを両親には伝えられず、
自宅に遊びに来た大地喜和子さんの勧めで
文学座に入ることになったのです。
「とにかく家族とは違うところから出たかった」
受け継いだ「血」ゆえ、演技への情熱は抑えられない。
でも、自分は自分の力でキャリアを築いていきたい。
映画やテレビで活躍するお母さんとは違う
舞台をデビューに選んだのは、そんな気持ちだったからだと
想像できます。
でも、道は平坦ではありませんでした。
20代では演技力は評価されたものの、
脚光を浴びることはなく、
「もっと認められたい」
「もっと仕事をしたい」
と悶々とする日々が続きました。
そんな寺島さんの転機となったのが
映画『赤目四十八瀧心中未遂』への出演。
原作を読んで惚れ込んだ寺島さんが、
作者に「主演させてください」と手紙を送ったことが
サクセスストーリーの始まり。
ところがこの映画、全裸のラブシーンもあるという
体当たりの役柄。
「こんな映画に出るなら自殺します」と大反対の母親を
「出られないなら私が自殺します」と切替して
出演を承諾させたと言います。
この時、寺島さんは30代最初の年。
まさに女優生命を賭けた決断の末の行動だったのでしょう。
『赤目~』と、続いて主演した映画『ヴァイブレーター』では
各映画賞を多数受賞。さらに、NHK朝の連続ドラマ『純情きらり』で
主人公の姉役を射止めるなど、演技派の名を欲しいままに、まさに大活躍。
最初は「違う場所で」と避けていた母親とのスクリーンでの
共演も果たしました。
お母さんについて、寺島さんはこう語っています。
「母はパーフェクト。すごくいい女だと思います。
自分の年齢が上がるほど、素晴らしさがよくわかってきた」
対するお母さんも寺島さんのことを
「面白い女優だと思っています。(ライバル心は?の質問に)
とっくに認めてますし、負けてますから」
とエールを送っています。
なんだか、素敵な親子関係ですよね。
親と同じ職業を選ぶことで、「比べられる」という重荷を背負う瞬間も
あるかもしれませんが、同じ仕事をしている者同士にしか
わからない「絆」を結ぶこともできるのかもしれません。
自分の中に流れる血、遺伝子が求めるもの。
そこに素直に耳を傾けてみると
自分が花開く道が見えてくる場合もありそうです。
***************
▼参考文献
日刊スポーツ「日曜日のヒロイン」(10月1日掲載)
ひとり美人メルマガのご登録はこちらから!
(無料です!毎週金曜夜に更新情報をお届けします)
メルマガバックナンバーはこちらから
« vol.17 「普通」からキャリアを積んだ女性(松永真理さん) | ハッピー☆ウーマンへの道 | vol19.「やらされる」のではなく「やる」女性(大橋マキさん) »
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.1bijin.net/mt/mt-tb.cgi/171






